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Palm OS User Interface Guidelines/2-2の変更点

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!!!2-2 アプリケーションランチャへの統合
 
 アプリケーションランチャ(図2.5参照)は、ほとんどのアプリケーションが起動される画面です。ユーザーは入力エリアのアプリケーションアイコンをタップすることでランチャに移動し、任意のアプリケーションのアイコンをタップすることでそれを起動します。

 アプリケーションランチャにうまく統合するためには、アプリケーションアイコンとバージョン文字列を用意する必要があります。これらについては後続のセクションで説明します。稀なケースとして、デフォルトのアプリケーションカテゴリの提供が必要な場合があります。

 
!!アプリケーションアイコン
 ランチャ用として、2つのアイコンを用意する必要があります。アイコンビュー用の大きなアイコン(図2.5参照)と、リストビュー用の小さなアイコン(図2.6参照)です。短いアプリケーション名とわかりやすいアイコンを選びましょう。

!図 2.5 アプリケーションビューのアイコンビュー
{{ref_image figure_2.5.gif}}

 大きなアイコンは、ユーザーがどこをタップすれば良いかわかるよう、中心を明確にしましょう。アイコンはあなたの会社のマーケティングメッセージを表現するとともに、組込みアプリケーションのアイコンにうまく溶け込むようにすべきです。組込みアプリケーションのアイコンは、以下のガイドラインに従っています。

*大きなアイコンの背景には、青い円形があります。低解像度スクリーンでは、この円は縦 22ピクセル、横 22ピクセルの塗り潰しです。高解像度スクリーンでは、1ピクセルのアンチエイリアス処理された青色の境界の内部に2ピクセル幅の白い円があり、中心は青色の塗り潰しになっています。アイコンの物理サイズは低解像度のものと同じです。
*円形の中央にあるメインの要素は、30 度傾いています。例えば、Date Book アプリケーションでは通常アングルの時計に加えてカレンダーが 30 度傾いています。
*アイコンに射影がつく場合、それはスクリーンの左上に光源があるものとして描かれなければなりません。

!図 2.6 アプリケーションランチャのリストビュー
{{ref_image figure_2.6.gif}}

 小さなアイコンには円形の背景は含まれません。組込みアプリケーションは通常、大きなアイコンで傾いて描画される要素を普通のアングルで描画します。

 Palmハンドヘルドにおけるグラフィック表示のより詳細なガイドラインについては、8 章の[[“カラーとグラフィック”|Palm OS User Interface Guidelines/8]]を参照して下さい。

!!バージョン文字列
 アプリケーションのバージョン番号を示す短い(通常3〜7文字の)文字列を指定します。このバージョン文字列は、アプリケーションのリソースファイルに含まれるもので、PalmRez ポストリンカに指定するものとは異なります。この文字列は情報ダイアログに表示されます(図2.7参照)。

!図 2.7 ランチャの情報ダイアログ
{{ref_image figure_2.7.gif}}

 バージョン文字列は以下の書式になっている必要があります。

''major.minor.[stage.change]''

 major 部分がメジャーバージョン番号で、minor 部分がマイナーバージョン番号です。stage は開発ステージを示す文字(a はアルファ版, b はベータ版、d は開発者向けリリース)、change はビルド番号です。最終的な製品リリースでは、stage と change は取り除きます。

!!デフォルトのアプリケーションカテゴリ
 ランチャはアプリケーションをカテゴリ分けします。アプリケーションリソースファイルでデフォルトのアプリケーションカテゴリを指定すれば、ランチャはそのアプリケーションのインストール時に指定されたカテゴリに分類します。アプリケーションカテゴリが指定されていなければ、そのアプリケーションは「未分類」カテゴリにインストールされるため、ユーザーが各自で分類先を選択することになります。

 ほとんどのアプリケーションでは、デフォルトアプリケーションカテゴリを指定するべきではありません。以下の条件のいずれかに当てはまる場合のみ指定するようにします。

*アプリケーションが消費者向けで、ランチャの定義済みカテゴリの1つに属することが明白な場合(表2.1参照)。
*アプリケーションが垂直市場向けか、完全なカスタムソリューションを提供するために共働するカスタムアプリケーション一式を作成している場合。

 このケースでは、カスタムカテゴリ名を定義することになります。ランチャは、その名前がランチャのデータベースに存在しなければカテゴリを新規に作成します。

!表 2.1 ランチャの定義済みカテゴリ
,デフォルト{{br}}ランチャ{{br}}カテゴリ,説明
,Games,全てのゲーム
,Main,予定表やアドレス帳など、日常的に使用する基本アプリケーション
,System,プリファレンスや HotSync、セキュリティアプリケーションなど、システムの振舞いをコントロールするアプリケーション
,Utilities,ユーザーのシステム管理を支援するアプリケーション
,Unfiled,デフォルトのカテゴリ

 デフォルトのアプリケーションカテゴリを Microsoft Windows のスタートメニューのように扱ってはいけません。Palm ハンドヘルドでは、「未分類」を含めて 16カテゴリに制限されています。それぞれのアプリケーションが独自のカテゴリを定義したら、この制限にすぐに達してしまうことは明らかです。それに加えて、アプリケーションを独自のカテゴリに入れてしまうと、それを見つけて起動することも難しくなります。ユーザーに明確な利点がある場合に限り、デフォルトカテゴリを割り当てるようにしましょう。

 
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