{{category 開発情報}} {{category 陰郎の書いた記事,nolink}} !!概要  このページでは、CodeWarrior で POL を使用した プロジェクトで Notification を利用する方法について説明します。  POL は、直接的には Notification をサポートしていません。なぜなら、アプリケーションに Notification を通知するラウンチコード sysAppLaunchCmdNotify をハンドリングするように実装されていないからです。そのため、DEFAULT_STARTER マクロのプリプロセッサ出力を展開し、その中に手作業で Notification のハンドリングを追加する必要があります。   !!手順 1.Starter.cpp を右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「プリプロセス」を選択します。新たなウィンドウが表示され、プリプロセッサの出力が表示されるはずです。 {{ref_image Step01.gif}}   2.プロプロセッサの出力の最後に、DEFAULT_STARTER マクロから展開された PilotMain 関数が存在するので、その部分を選択し、コピーします。 {{ref_image Step02.gif}}   3.Starter.cpp の DEFAULT_STARTER マクロをコメントアウトし、そのすぐ下にコピーした PilotMain 関数を貼り付けます。この時点で、プリプロセッサ出力のウィンドウは閉じても問題ありません。 // Entry point // DEFAULT_STARTER(CTestAppApp) UInt32 PilotMain( UInt16 wCmd, MemPtr pParams, UInt16 wFlags ) { CTestAppApp palmApp; palmApp.m_wCommand = wCmd; palmApp.m_pCommandParameters = pParams; palmApp.m_wLaunchFlags = wFlags; Err error = palmApp.AppStart( ); if( error == 0x0000 ) { palmApp.EventLoop( ); error = palmApp.AppStop( ); } return error; }   4.PilotMain 関数の冒頭、アプリケーションクラスのインスタンスを作成するコードの直前に、Notification を処理するコードを追加します。ここでは、Notification を処理するクラスユーティリティ NotificationHandler があるものとし、その OnNotify( ) メソッドを呼び出しています。 if( wCommand == sysAppLaunchCmdNotify ) { SysNotifyParamType* pNotifyParams = static_cast( pParams ); return NotifyHandler::OnNotify( pCommandParameters ); }   !!まとめ  概要でも述べたとおり、POL は直接 Notification をサポートしていません。そのため、上記の手順による実装は事実上 POL をバイパスするような形になっています。上記実装における Notification の処理では事実上 POL を使っていません。このような実装が意味を持つのは、通常のアプリケーションとして POL を利用した実装を行い、そこから Notification の登録を行う、といった使い方です。 !!コメント  このページの情報に関する誤りや追加情報がありましたら、コメントをお願いします。 {{comment}}