{{category 開発情報}} {{category 陰郎の書いた記事,nolink}} !!概要  このトピックでは、ARMlet や Palm OS Simulator における ARMlet の代替 DLL から FontID を使用する API を呼び出す場合の注意事項について説明します。   !!説明  Palm OS SDK の Font.h では、FontID は以下のように宣言(および定義)されています。 enum fontID { stdFont = 0x00, boldFont, largeFont, symbolFont, symbol11Font, symbol7Font, ledFont, largeBoldFont, fntAppFontCustomBase = 0x80 }; typedef enum fontID FontID;    CodeWarrior を使用した限りでは、68K でも ARMlet でも sizeof(FontID) は 1 を返します。しかし、Palm OS Simulator 向けの ARMlet 代替 DLL を Microsoft Visual C++ 6.0 で作成したところ、sizeof(FontID) は 4 となりました。「[[【C/C++】 ARMlet での Palm OS API の呼出し方]] 」 で紹介している方法で Palm OS API を呼び出す場合、FontID 型のデータ幅を sizeof(FontID) として扱うと問題が発生する場合があります。  他のデータ型同様、UInt16 や UInt8 といったデータ幅の明確な型の別名として FontID を定義してあればこのような混乱は起こらないはずなのですが、FontID が列挙型として定義されている理由は良くわかりません。おそらく、68K 側にあわせて 8 ビット幅のデータとして扱えば問題なく動作するものと思われます。   !!参考情報 *[[【C/C++】 ARMlet での Palm OS API の呼出し方]]   !!注意事項  この情報は、筆者が CodeWarrior を使用した際に気付いた点について、手探りで原因を調査した結果を書き記したものです。そのため、他の開発環境には当てはまらない可能性があります。また、誤りがあるかもしれません。お気づきの方はご指摘いただけると幸いです。 !!コメント {{comment multi}}