[[↑2 章トップへ|Palm OS User Interface Guidelines/2]] [[2 節に進む →|Palm OS User Interface Guidelines/2-2]] ---- !!!2-1 Palmハンドヘルドとユーザーのやりとり    アプリケーションをデザインし始める前に、Palmハンドヘルドとやりとりをする方法には複数あることを理解する必要があります。 *Graffiti・Graffiti 2 による入力 *オンスクリーンキーボード *HotSync 機能 *外部キーボード *ハンドヘルド上のハードボタン *入力エリアのアイコン *アプリケーションのコントロール  このセクションでは、これらの方法それぞれについて詳細に説明します。   !!Graffiti・Graffiti 2 による入力  Graffiti 文字、あるいは最近のモデルでは Graffiti2 文字をデジタイザ上の入力エリア(図 2.1 参照)内に描くことにより、画面上のカーソル位置に文字が表示されます。カーソル位置はスタイラスで画面上を直接タップすることで指定します。 !図 2.1 入力エリア {{ref_image figure_2.1.gif}}   !!オンスクリーンキーボード  テキストフィールド上に挿入ポイントがある場合、入力エリアの下隅にある“abc” または “123”という文字列をタップすることにより、オンスクリーンキーボードを開くことができます。キーボードダイアログが表示されます(図 2.2 参照)。 !図 2.2 キーボードダイアログ {{ref_image figure_2.2.gif}}  このダイアログは、その時点でカーソルのあるフィールドのテキストを表示します。ユーザーは必要に応じてテキストを追加したり編集したりできます。   !!HotSync 機能  Palm OS アプリケーションにデータを入力する方法として、デスクトップコンピュータ上の対応するアプリケーションにデータを入力し、HotSync 機能を実行することができます。入力したデータはPalmハンドヘルドの適切なアプリケーションにロードされます。   !!ハードボタン  Palmハンドヘルドは、通常4つの(ハードボタンとして知られる)ハードウェアアプリケーションボタンと、2つのスクロールボタン、および電源ボタンを備えています(図2.3を参照)。ハンドヘルドによっては、輝度あるいはコントラスト調整ボタンやジョグホイールなどのハードウェアコントロールを備えています。  4つのアプリケーションボタンは、予定表やアドレス帳、ToDo リスト、メモ帳といった組込みアプリケーションを起動します。ハードボタンによって実際に起動されるアプリケーションは、モデルによって異なります。 !図 2.3 ハードボタン {{ref_image figure_2.3.gif}}   !!入力エリアのアイコン  入力エリアの両側にある4つのアイコン(図 2.4 参照)は、通常アプリケーションランチャや起動中アプリケーションのメニュー、電卓アプリケーション、およびグローバル検索機能の表示を行ないます。日本で販売されているなど、一部の Palm ハンドヘルドにはこのエリアに追加のアイコンがあります。その他、電卓アイコンのかわりに星形のアイコンがあり、起動するアプリケーションをユーザーが選べるものをあります。 !図 2.4 アイコン {{ref_image figure_2.4.gif}}   !!外部キーボード  Palm ハンドヘルドの多くのモデルは、外部キーボードを接続できるようになっています。キーボードはシリアルポートに接続します。キーボードが接続され、適切なソフトウェアがハンドヘルドにインストールされていれば、キーボードをタイプすることでどのテキストフィールドにも入力することができます。また、タブによるフィールド移動などのキーボードナビゲーションも可能です。  外部キーボードは別売のオプション品なので、ユーザーがそれを所有していることを当てにしてはいけません。かわりに、長々としたデータの入力をデスクトップコンピュータで行なえるようにして下さい。   !!アプリケーションのコントロール  ユーザーがPalmハンドヘルドとやりとりする最後の方法は、アプリケーションのコントロールをスタイラスでタップすることです。アプリケーションのコントロールについては 32 ページの“コントロール”のセクションで紹介し、本書の残りの部分で詳細に説明します。   ---- [[↑2 章トップへ|Palm OS User Interface Guidelines/2]] [[2 節に進む →|Palm OS User Interface Guidelines/2-2]]