[[← 4 節に戻る|Palm OS User Interface Guidelines/2-4]] [[↑2 章トップへ|Palm OS User Interface Guidelines/2]] ---- !!!2-5 ワールドワイド互換にする    アプリケーションのローカライズを計画しているのであれば、開発初期からローカライズ計画を始めておくのがベストです。以下のポイントを常に意識するようにして下さい。 *翻訳のための余地を空けておきましょう。多くの言語は、英語よりも単純に多くのスペースを必要とします。例えば、ドイツ語やフランス語の単語は対応する英単語と比較的すると平均で 25% 長いのです。英語バージョンで必要になるよりも大きな文字列表示領域やモーダルフォームを用意するようにしましょう。 *色やシンボルもローカライズする必要があることを意識しておきましょう。例えば、赤色は英語圏では警告の色ですが、全ての文化にそれがあてはまるわけではありません。色やシンボルが他の文化圏でとんでもないものにならないように気をつけましょう。 *日付や数値は世界各地で異なった表記がなされます。日付や時刻、および数値の表示に関するユーザープリファレンスを常に尊重するようにして下さい。 *略語は Palm ハンドヘルドの特に乏しい画面領域に収めるためのベストな方法になる場合があります。 *文字列テンプレートの使用を検討して下さい。例えば、メモ帳は Memo # of % というテンプレートを使用しています。アプリケーションは # と % をテキストの置き換えに使用できます。ローカライザに最大限の自由度を与えるために、できるだけ多くのパラメータを使用して下さい。部分文字列を連結して文章を作成するのは避けましょう。翻訳作業において問題が発生する場合があります。 *リストやフィールド、ヒントダイアログのような UI 要素はより大きなスペースが必要な場合にはスクロールできることを覚えておいて下さい。 *ローカライズしやすいようにアプリケーションのコードを書いて下さい。コーディングのガイドラインについては、[[Palm OS Programmer's Companion のローカライズに関する章|Palm OS Programmer's Companion Volume I/12]]を参照して下さい。   ---- [[← 4 節に戻る|Palm OS User Interface Guidelines/2-4]] [[↑2 章トップへ|Palm OS User Interface Guidelines/2]]