Palm OS Programmer's Companion Volume I/12-5

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12-5 ロケール情報の取得

　
いくつかのアプリケーションは、現在のロケールに関する情報を必要とします。例えば、多くのアプリケーションは日付や数値を表示するための書式を知る必要があります。これらはロケールとして一部定義されています（詳細はこの章のセクション“日付”と“数値表現”で説明しています）。アプリケーションによっては、国名など他の情報を必要とするかもしれません。

多くのアプリケーションが要求する情報は、システムプリファレンス構造体に格納されており、PrefGetPreference で取得することができます。ロケール依存の設定の多くはユーザーによって変更可能なため、この方法での取得がお勧めです。アプリケーションはどのような場合でもロケールのデフォルト設定よりユーザー設定に忠実であるべきです。

システムプリファレンスに保存されておらず、ユーザーによって変更することができないようなロケール依存の設定も存在します。これらの設定は、（現在システムが使用しているロケールを含め）いくつかのロケールに関する情報を含むプライベートリソースに保存されています。例えば、ユーザーは通貨のシンボルを変更することができません。アプリケーションがこのような情報を必要とする場合、ロケールマネージャ関数 LmGetLocaleSetting を使用して取得する必要があります。ロケールマネージャは Palm OS 4.0 で追加されましたが、互換性のために対応する PalmOSGlue 関数の LmGlueGetLocaleSetting を使用することができます。リスト 12.2 に LmGlueGetLocaleSetting 関数の使い方を示します。

リスト 12.2 ロケールマネージャを使用したロケール設定の取得

LmLocaleType locale;
Char currencySymbol[kMaxCurrencySymbolLen+1];
UInt16 index;

// Find out what the current locale is.
OmGlueGetCurrentLocale(&locale);

// Find out which index in the locale resource
// contains info about that locale.
LmGlueLocaleToIndex(&locale, &index);

// Get the currency symbol stored in the locale at
// that index.
LmGlueGetLocaleSetting(index, lmChoiceCurrencySymbol,
                       currencySymbol, sizeof(currencySymbol));

表 12.2 では、どの種類のロケール情報をシステムプリファレンスから取得すべきか、またどのロケール情報をロケールリソースから取得すべきかを示しています。もちろん、別のロケールの情報を取得したい場合や現在のロケールのデフォルト設定を探している場合には、常にプリファレンスマネージャのかわりにロケールマネージャを使用することができます。

表 12.2 ロケール情報の取得

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