Palm Programmer's Laboratory
C/C++ Sync Suite Reference601/8
Palm OS 一般言語 API はあなたのコンジットが言語リソース DLL をロード、アンロードすることを可能にします。例えば、コンジットがフランス語バージョンのリソースを必要とする場合、そのコンジットはこれらの関数を呼び出してフランス語リソースだけを保持している DLL からフランス語リソースを表示することができます。コンジットがフランス語 DLL を見つけられない場合、デフォルトをコンジット DLL のリソースで使用されているベース言語にします。
- 重要
- あなたのコンジットが言語リソースを選択するこの手段を使用する場合、あなたの言語リソース DLL のために固有名を作成します。
Palm OS 一般言語関数は PalmCmn.dll で利用可能であり、PALM_CMN.H と LANG_DLL.h で宣言されています。
この章は以下の節に分かれています:
Palm OS 一般言語定数 ^TOP^
目的
リソース DLL の言語を定義します。
宣言されている場所
LANG_DLL.h
定数
- define LANGUAGE_DUTCH 0x0200
- オランダ語リソース。
- define LANGUAGE_ENGLISH 0x0010
- 英語リソース。
- define LANGUAGE_FRENCH 0x0020
- フランス語リソース。
- define LANGUAGE_GERMAN 0x0040
- ドイツ語リソース。
- define LANGUAGE_ITALIAN 0x0100
- イタリア語リソース。
- define LANGUAGE_JAPANESE 0x1000
- 日本語リソース。
- define LANGUAGE_PORTUGUESE 0x0400
- ポルトガル語リソース。
- define LANGUAGE_SCHINESE 0x2000
- 中国語 (簡体) リソース。
- define LANGUAGE_SPANISH 0x0080
- スペイン語リソース。
- define LANGUAGE_TCHINESE 0x4000
- 中国語 (繁体) リソース。
コメント
PalmGetResourceVersion() は指定された DLL の言語リソースを示すためにこれらの定数の 1 つを返します。
互換性
- Palm OS 一般言語 API バージョン: 1
- Palm OS バージョン: すべて
Palm OS 一般言語関数 ^TOP^
この節では以下の Palm OS 一般言語関数について説明します。
関数 | 説明 |
---|---|
PalmFreeLanguage | 指定された言語リソース DLL をアンロードします。 |
PalmGetResourceVersion | 指定された DLL の言語リソースを返します。 |
PalmGetVersion | Palm OS 一般言語 API のバージョンを返します。 |
PalmLoadLanguage | 指定された言語リソース DLL をロードします。 |
PalmFreeLanguage ^TOP^
目的
指定された言語リソース DLL をアンロードします。
宣言されている場所
PALM_CMN.H
Prototype
BOOL PalmFreeLanguage ( HINSTANCE hRscInst, HINSTANCE hAppInst )
パラメータ
- → hRscInst
- アンロードするリソースのインスタンス ハンドル。この値に PalmLoadLanguage() の返り値をセットします。
- → hAppInst
- この関数を呼び出しているアプリケーションのインスタンス ハンドル。
返り値
成功した場合、true を返します。
失敗した場合、false を返します。
コメント
PalmLoadLanguage によってロードされた言語リソース DLL を解放するには、PalmFreeLanguage に PalmLoadLanguage によって返された値を渡します。これはロードされた言語リソース DLL のハンドルです。hRscInst ハンドルと hAppInst ハンドルが同じである場合、この関数は何もせず (なぜなら解放するものが無いからです)、true を返します。
互換性
- Palm OS 一般言語 API バージョン: 1
- Palm OS バージョン: すべて
PalmGetResourceVersion ^TOP^
目的
指定された DLL の言語リソースを返します。
宣言されている場所
PALM_CMN.H
Prototype
DWORD PalmGetResourceVersion ( HINSTANCE hLangInstance )
パラメータ
- → hLangInstance
- 言語リソース DLL のインスタンス ハンドル。
返り値
指定された DLL の言語を示す定数の 1 つを返します (「Palm OS 一般言語定数」 を参照してください)。
互換性
- Palm OS 一般言語 API バージョン: 1
- Palm OS バージョン: すべて
PalmGetVersion ^TOP^
目的
Palm OS 一般言語 API のバージョンを返します。
宣言されている場所
PALM_CMN.H
Prototype
DWORD PalmGetVersion ( void )
パラメータ
ありません。
返り値
Palm OS 一般言語 API のバージョン番号を返します。
互換性
- Palm OS 一般言語 API バージョン: 1
- Palm OS バージョン: すべて
PalmLoadLanguage ^TOP^
目的
指定された言語リソース DLL をロードします。
宣言されている場所
PALM_CMN.H
Prototype
HINSTANCE PalmLoadLanguage ( LPCTSTR pFileName, HINSTANCE hAppInst, DWORD *pdwVersion )
パラメータ
- → pFileName
- ロードする DLL のファイル名へのポインタ。
- → hAppInst
- この関数を呼び出しているアプリケーションのインスタンス ハンドル。
- ← pdwVersion
- この関数によってロードされた DLL の言語を示す定数の 1 つへのポインタ (「Palm OS 一般言語定数」 を参照してください)。
返り値
この関数が指定された DLL を見つけた場合、関数がロードした言語リソース DLL へのインスタンス ハンドルを返します。
この関数が指定された DLL を見つけられなかった場合、hAppInst に渡されたインスタンス ハンドル - つまり、この関数を呼び出した何ものかのハンドル - を返します。
コメント
返り値はこの関数がロードした言語リソース DLL のハンドルです。例えば、あなたのコンジットに以下の記述が含まれている場合、
hRscInstance = PalmLoadLanguage("MYCLANG.DLL", hDLLInstance, &dwVersion);
PalmLoadLanguage は MYCLANG.DLL を探します (そしてそれをロードしようとします)。MYCLANG.DLL はあなたのコンジットのためのローカライズされているリソースを保持しています。リソースのロードに成功した場合、この関数はそのリソースのインスタンス ハンドルを返します。この関数が DLL を見つけられなかったり何らかの理由でロードに失敗した場合、PalmLoadLanguage はあなたのコンジット DLL のインスタンス ハンドルを返すので、あなたのコンジットはそのコンジット DLL 自体の中にコンパイルされているリソースを使用します。
PalmFreeLanguage() 関数の中の hRscInst にはこの関数の返り値をセットします。
互換性
- Palm OS 一般言語 API バージョン: 1
- Palm OS バージョン: すべて