Palm Programmer's Laboratory

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Introduction to Conduit Development601/Glossary


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用語集

この用語集は、Palm OS Conduit Development Kit ドキュメントの中で使用される用語を定義します。

※訳者: 一部未訳


68K アプリケーション (68K application)

Palm OS アプリケーションは伝統的に 68K API を使って開発されてきました。68K API で開発されたアプリケーションは Palm OS のすべてのバージョンで実行することができます。より以前のバージョンの Palm OS - Palm OS 1 から Palm OS 4 - は 68K-ファミリー プロセッサを持つハンドヘルド上で実行されます。68K アプリケーションはもともとこれらのデバイス上で実行されるものです。

Palm OS Garnet(Palm OS 5 リリース)と Palm OS Cobalt(Palm OS 6 リリース)は ARM-ベース プロセッサを持つハンドヘルドのために設計されています。両方とも 68K アプリケーションをこれらのバージョンの Palm OS でも同様に実行することを可能にする PACE - Palm OS アプリケーション互換性環境 - を含みます。ARM-ベース Palm デバイスでは、あなたはあなたのアプリケーションの時間的に厳しい部分をスピード アップさせるために PNOs (PACE ネイティブ オブジェクト)を採用することもできるということに注意してください。Palm OS Protein アプリケーション も参照してください。

68K API は Palm OS Programmer's API CompanionPalm OS Programmer's API Referenceドキュメント化されています。


ActiveX クライアント (ActiveX client)

ActiveX クライアントは DCOM を通じてネットワーク上のどこからでも COM-ベース コンジットにアクセスすることを可能にします。


アプリケーション コンジット (application conduit)

Palm Desktop アプリケーション内に統合されているアプリケーションではなく、サード-パーティ アプリケーション に関連付けられたコンジット。コンポーネント コンジットと対照関係にあります。


アプリケーション情報 (application info)

アプリケーションが自身の目的のために使用することができるデータベースの中にあるオプションのデータ。例えば、ある特定のデータベースのためのユーザ ディスプレイ設定を保存するために使用されるかもしれません。

あなたのアプリケーションがハンドヘルドのカテゴリ API を使ってクラシック データベースのカテゴリ情報を管理する場合、アプリケーション情報ブロックの先頭は AppInfoType 構造体でなければなりません。さもなければ、そのアプリケーション情報ブロックはあなたの望むものを保持しません。

スキーマ データベースはアプリケーション情報ブロックをアプリケーション情報スキーマを使用する単一のレコードとして定義します。カテゴリ データはスキーマ データベースのアプリケーション情報ブロックには保存されません。このスキーマはアプリケーション-定義であり、そのためこのレコードはあなたの望むものを保持することができます。


アプリケーション設定 (application preferences)

Palm OS のバージョン 2.0 以降で実行されるハンドヘルド アプリケーションは、それら自身の不揮発性設定を 2 つの設定データベースの 1 つに保存することができます:

"saved" 設定データベースに保存される設定は同期実施時にバックアップされ、必要があれば自動的に元に戻されます。

"unsaved" 設定データベースに保存される設定は HotSync マネージャによってバックアップされることは決してありません。

設定ブロックの中のデータの構造はアプリケーション次第です同期マネージャはそれを取得するときにこのデータを変更することはいかなる形であってもありません。これはマルチ-バイト整数データは big-endian バイト順序 - 最上位バイトはメモリの下位アドレスに保存されます - を使って保存されることを意味します。あなたのコンジットは必要とされるバイト入れ替え操作に応じなければなりません。

あなたは設定ブロックのバージョンとサイズをチェックして、アプリケーションの互換性を保証しなくてはなりません。更なる情報は、Exploring Palm OS: System Management を参照してください。


アーカイブ (archiving)

同期実施の間に削除されたレコードをデスクトップ コンピュータに保存します。アーカイブされたレコードは、ユーザがそれらを変更したとしても同期されません。


バックアップ コンジット (backup conduit)

バックアップ ビットをセットされたすべてのハンドヘルド データベースとアプリケーションをデスクトップにコピーするコンジットです。HotSync マネージャはデフォルトでバックアップ コンジット(Backup と呼ばれます)を含みます。バックアップ コンジットは、関連付けされた同期コンジットを持たないハンドヘルド データベースとアプリケーションのために機能することを意図しています。


ビルト-イン アプリケーション (built-in application)

ハンドヘルドにビルト-インされる ROM-ベース Palm OS アプリケーションです。例えば、メモ帳、予定表、メール、To do、アドレス帳 アプリケーションです。


C API-ベース コンジット (C API-based conduit)

C/C++ Sync Suite を使って C/C++ 言語で書かれるコンジットです。そのエントリ ポイントは HotSync マネージャが直接呼び出す C インターフェイスを提供します。COM-based conduit も参照してください。


カテゴリ名 (category name)

スキーマ データベース の中にあるカテゴリの名前です。カテゴリ名は 0x20 から 0x7E までの 7 ビット ASCII 文字であるべきです。カテゴリ名の最大サイズは null 終端文字を含めて 32 文字です。


C/C++ Sync Suite (C/C++ Sync Suite)

C API-ベース コンジットを作成するための Windows のための CDK のコンポーネントです。これは、API、C++ Generic Conduit Framework、サンプル、ドキュメント、ユーティリティを含みます。これはまた、ユーザ情報にアクセスするため、ハンドヘルドにデータベースとファイルをインストールするため、HotSync 実施の間に必ずしも起きないその他の動作を実行するための API も含みます。


CDK (CDK)

PalmSouce 社が提供する Palm OS Conduit Development Kit です。


変更コンテクスト (change context)

コンジットがスキーマ データベースの同期をとった後に同期マネージャがハンドヘルドから取得して、ユーザごと、コンジットごと、スキーマ データベースごとに保存する可変バイト長の実体の無い配列です。その後の HotSync 実施時に同期マネージャは保存されたコンテクストを使って最後の HotSync 実施の後のスキーマ データベースの中の変更を決定します同期マネージャはそれからコンジットに必要とされる同期のタイプを指定します: 低速同期、高速同期、削除された 同期単位 を処分する高速同期同期マネージャ API は、コンジットが自身で変更コンテクストを - おそらく中央に - 保存して、それにより他の場所にあるよりもより高速にユーザが同期を行うことを可能にすることを許可します。


変更カウンタ (change counter)

いずれかの 同期単位 が変更、追加、削除されたとき、データ マネージャはこのカウンタを現在のデータベース 同期クロック 値で更新します。


クラシック データベース (classic database)

Palm OS バージョン 1.0 以降でサポートされるレコード データベース フォーマットです。これは PACE を通じて Palm OS Cobalt によって使用されるフォーマットです。64KB 長に制限されているレコードを保持するクラシック データベースは、名前によって一意に認識され、以前の Palm OS デバイスで使用されていた 68K-ベース Dragonball CPU との互換性のために big-endian を使ってレコード データを保存しなければなりません。拡張データベーススキーマ データベース を参照してください。


列名 (column name)

のテーブル列の名前です。列名は有効な SQL 識別子であるべきです。


COM 同期モジュール (COM Sync module)

COM-ベース コンジットと HotSync マネージャ間のソフトウェア レイヤです。COM Sync Suite Companion「COM-ベース コンジットの基盤」|COM Sync Suite Companion601/1 を参照してください。


COM Sync Suite (COM Sync Suite)

COM-ベース コンジットを作成するために使用される Windows のための CDK のコンポーネント。これは、COM オブジェクト/メソッド/プロパティ、IPDClientNotify インターフェイス、COM 同期ソフトウェア レイヤ(COMClient.dll)、ドキュメント、ユーティリティ、COM 同期インストーラを含みます。


COM-ベース コンジット (COM-based conduit)

COM Sync Suite を使って COM を使用可能な言語で書かれるコンジットです。これは HotSync マネージャが COM 同期モジュール経由で呼び出す IPDClientNotify インターフェイスを実装します。C API-ベース コンジット も参照してください。


コンポーネント コンジット (component conduit)

Palm Desktop ソフトウェア(例えば、予定表)のコンポーネントであるアプリケーションに関連付けられたコンジット。アプリケーション コンジットとは対照関係にあります。


コンジット (conduit)

HotSync マネージャ アプリケーションのためのプラグ-イン モジュール。各コンジットは、ハンドヘルド上のある特定のアプリケーションのために、データをデスクトップ コンピュータにコピーまたは同期します。たいていのインスタンスの中で、「コンジット」は同期コンジットを意味します。


コンジット コンフィグレーション ユーティリティ (Conduit Configuration utility)

コンジットと通知機能を HotSync マネージャに登録または登録解除するための開発者ユーティリティ。


コンジット エントリ ポイント (conduit entry points)

コンジットの中に実装される HotSync マネージャが開始するため、情報を取得留守ため、コンジットと通信するために呼び出す関数です。


コンフィグレーション エントリ (configuration entries)

Windows デスクトップ コンピュータ上に保存される HotSync マネージャと HotSync 実施の間に実行されるコンジットについてのコンフィグレーション情報。インストーラがそれのコンジットを HotSync マネージャに登録するとき、インストーラはコンフィグレーション エントリを追加するために CDK の中でドキュメント化されている API を使用しなくてはなりません。HotSync マネージャ バージョン 6.0 以降では、代替手段としてあなたはコンジットを Conduits フォルダにコピーすることでコンジットを登録することができます。フォルダ-登録コンジット を参照してください。


コンジット マネージャ (Conduit Manager)

Windows のための、コンジットを HotSync マネージャに登録するため、デスクトップ上の コンフィグレーション エントリ にアクセスするための関数を提供するライブラリです。


コンジット ウィザード (Conduit Wizard)

自動的に C API-ベース コンジットのための機能シェルを生成する Micorsoft Visual C++ のためのウィザードです。


従来通りの方法で登録されるコンジット (conventionally registered conduit)

コンフィグレーション エントリを作成することは、C API-ベース、COM-ベース、Jaba-ベース コンジットのために HotSync マネージャのすべてのバージョンによってサポートされる従来通りの手法です。コンジットを従来通りの方法で登録するために、コンジット コンフィグレーション ユーティリティを使用するか、コンジット マネージャ API を呼び出して新しい情報をコンジット コンフィグレーション エントリに書き込みます。これは フォルダ-登録コンジット とは対照的です。


クレドル (cradle)

Palm OS ハンドヘルドとデスクトップ コンピュータのインターフェイスを取る特別なホルダです。通常、シリアル接続を経由します。クレドル上の HotSync ボタンを押すと、デスクトップ上の HotSync マネージャは同期を開始します。


作成者 ID (creator ID)

ハンドヘルド上の各アプリケーションとそれのデータベースに関連付けされた固有の 4 文字の ID です。各コンジットは特定の作成者 ID に関連付けされます。その ID はたいていの場合、そのコンジットが同期させるデータ持つハンドヘルド アプリケーションと同じ作成者 ID です。Windows のための HotSync マネージャはコンジットを - Windows ユーザごとに与えれたデスクトップ上にあるそのコンジット作成者 ID によって - 一意に識別します。それゆえ、与えられた Windows ユーザのための 2 つのコンジットが同じ作成者 ID を持つことはありません - どちらか 1 つのコンジットがシステムのために登録されるのでない限り。PalmSource 社は、あなたがあなたのアプリケーションの作成者 ID を登録しなければならないデータベースを維持します(http://www.palmos.com/dev/support/creatorid/)。PalmSource 社はすべて小文字で構成されるすべての作成者 ID を予約しているということに注意してください。


データベース タイプ (database type)

Palm OS ソフトウェアまたはアプリケーションがデータベースを特定するのを助けるための、ハンドヘルド データベースに代入される 4 バイトのアプリケーション指定値です。Palm OS はいくつかの識別子 - 'DATA', 'data', 'appl', 'panl', 'libr' を含む - に特別な振る舞いを関連付けます。


データベース名 (database name)

Palm OS データベースの名前です。スキーマ データベース名は有効な SQL 識別子であるべきです。非スキーマ データベース名は 0x20 から 0x7E までの 7 ビット ASCII 文字だけで構成されます。データベース名の最大サイズは null 終端子を含めて 32 文字です。

クラシック データベース、拡張データベース、スキーマ データベースはそれぞれつながりのない名前空間の中に存在します。名前空間につながりがないので、3 つまでのデータベース - 名前空間ごとに 1 つ - が同じ名前と作成者 ID を持つ可能性があります。


データベース リセット識別子 (database reset identifier)

(DRID) スキーマ同期マネージャは、スキーマ データベースが作成されるか、ハード リセット後にハンドヘルドにリストアされるときにそのスキーマ データベースのための新しい DRID を生成します。DRID はスキーマ同期マネージャが、sync clock, change counter それに purge counter がもはや信頼できない状況を識別することを可能にします - そのような場合、HotSync マネージャはコンジットに高速同期を実行することはできないということを知らせます。


データ マネージャ (Data Manager)

ハンドヘルド アプリケーションにデータベースへのアクセスを提供する Palm OS サービス。コンジットはデスクトップ同期マネージャ - これはハンドヘルド上のデータ マネージャを呼び出します - 経由でハンドヘルド上のデータベースにアクセスします。


デフォルト コンジット (default conduits)

PalmSource が HotSync マネージャ アプリケーションと共に提供するコンジット。これらは Palm OS Desktop アプリケーション (アドレス帳、予定表、ToDo リスト、メモ帳)のための同期コンジットと、インストール コンジット、バックアップ コンジットを含みます。Palm OS ライセンシまたはサード パーティ製品はこれらのコンジットのいくつか、あるいはすべてを置き換えるかもしれません。そのため、これらのコンジットが存在することは保証されません。


デスクトップ アプリケーション (desktop application)

Windows ベースのデスクトップ コンピュータ上で実行されるアプリケーション プログラム。


デスクトップ コンピュータ (desktop computer)

Windows ベースのコンピュータ。コンジット ドキュメントの中で、この用語はしばしば「デスクトップ」と省略され、ハンドヘルドと区別するために使用されます。


直接ケーブル接続 (direct cable connection)

クレドルのケーブルをデスクトップ コンピュータに接続することによって達成されるデスクトップ コンピュータとクレドル間の接続。


拡張データベース (extended database)

クラシック データベース の「拡張」バージョン。クラシック データベースと拡張データベースの間には 3 つの主要な違いがあります: 拡張データベース レコードは 64KB を超えるサイズになることができます(クラシック データベース レコードはできません); 拡張データベースは名前と作成者 ID の組み合わせによって一意に識別されます(クラシック データベースは名前だけで一意に認識されます); 拡張データベースはプロセッサのネイティブ エンディアンを使ってデータを保存することができます(クラシック データベースは初期の Palm OS デバイスで使用されている 64K ベースの Dragonball CPU と互換性を保つためにビッグ エンディアンを使ってレコード データを保存しなければなりません)。さらに スキーマ データベース も参照してください。


高速同期 (fast sync)

ハンドヘルドに対して実行された最も新しい同期が現在のデスクトップ コンピュータとの間の同期である場合に使用される同期の形式。高速同期では、変更されたレコードのみがデスクトップ コンピュータとハンドヘルド間でコピーされます。低速同期はある 1 つのハンドヘルドが複数のデスクトップ コンピュータと同期される場合に実行されます。低速同期 を参照してください。


ファイル リンク (file link)

ユーザが自動的に外部のデータ ソース(ファイル)からハンドヘルド上のアプリケーション データへデータの更新またはマージをすることを可能にする HotSync マネージャの Feature (機能)。例えば、アドレス帳コンジットは、集中管理され、ネットワーク越しにアクセスされる会社のためのアドレスデータベース(原文: a company-wide address database)にリンクをはります。ファイル リンクは Windows 用 HotSync マネージャのバージョン 6.0.1 よりも前のものに対してのみ可能です。この Feature はバージョン 6.0.1 以降では中止されました。


フォルダ登録コンジット (folder-registered conduit)

現在の Windows ユーザまたはシステムの Conduits フォルダの中にある C API ベースコンジット。このタイプのコンジットは HotSync マネージャの登録情報の要求に応答するためにコンジットの内部に GetConduitInfo() を実装しなければなりません。登録 を参照してください。


Generic Conduit Framework (Generic Conduit Framework)

MFC の使用をまったく必要とせずに同期ロジックを実装する CDK の中で提供される C++ クラス。PalmSource 社はミラー-イメージ同期コンジットのためには Generic Conduit を使用することを強く推奨します。


ハンドヘルド (handheld)

ハンドヘルド コンピュータ(しばしば Palm ハンドヘルド(原文: Palm Powered handheld)と同じ意味で使用されます。)


HotSync ボタン (HotSync button)

ユーザが同期操作を開始するために押すクレドル上のボタン。


HotSync マネージャ (HotSync Manager)

HotSync プロセスを監督するデスクトップ アプリケーション。コンジットはこのアプリケーションのためのプラグ-イン モジュールです。


HotSync プロセス (HotSync process)

PalmSource の特許であり、1 つボタンを押すことで自動的にハンドヘルドとデスクトップ コンピュータ間ですべてのデータを同期させる手法です。HotSync プロセスはデスクトップ上のコンジットを呼び出して、コンジットを持つ各ハンドヘルド アプリケーションのためのデータベースの同期を取り、コンジットを持たないデータベースを自動的にバックアップします。詳細は、Introduction to Conduit Development第 7 章 「HotSync プロセスの理解」 を参照してください。


インストール (install)

コンジットを参照するとき、少なくともそのコンジットを HotSync マネージャに登録して、そのコンジットのファイルをデスクトップ コンピュータにコピーする必要があります。同じインストーラがデスクトップ アプリケーションをインストールし、ハンドヘルド アプリケーション(とデータベース)を次の HotSync 中にインストールさせるためにキューに追加することもできます。


インストール援助機能 (Install Aide)

あなたのデスクトップ ソフトウェアがデスクトップ コンピュータからハンドヘルドへアプリケーションとデータベースをインストールするために使用することができる関数のライブラリ。これはいずれかのタイプのファイルをデスクトップとハンドヘルド拡張スロットの中にあるカード間で転送することもできます。


インストール コンジット (install conduit)

HotSync 中に、Palm OS アプリケーションとデータベースをハンドヘルドのメイン メモリにインストールする、または、デスクトップからハンドヘルド拡張カードへファイルをコピーする C API ベース コンジット同期コンジット とは異なり、Windows 用の HotSync マネージャはインストール コンジットを 2 回実行します: すべての同期コンジットの実行の前と後に。PalmSource は HotSync マネージャに 1 つまたは複数のデフォルト インストール コンジットを付属させて出荷しています。


インストール コンジット マネージャ (Install Conduit Manager)

インストール コンジットを Windows 用の HotSync マネージャに登録するための関数を提供する コンジット マネージャ ライブラリの一部。


インストールされたユーザ (installed user)

HotSync を実行済みで、そのためにユーザのユーザ ID がデスクトップ コンピュータ上とハンドヘルド上の両方に存在しているユーザ。


Java ベース コンジット (Java-based conduit)

JSync Suite を使って Java 言語で書かれたコンジット。


JSync (JSync)

Java ベース コンジットと HotSync マネージャ間のソフトウェア レイヤ。


JSync Suite (JSync Suite)

Java ベース コンジットを作成するために使用される Windows 用の CDK 4.03 のコンポーネント。パッケージ、クラス、サンプル、ドキュメント、ユーティリティ、JSync ソフトウェア、JSync インストーラを含みます。JSync Suite はあなたが クラシック データベース だけを同期させることを可能にします。


メモリ カード (memory card)

Palm OS Cobalt より前の Palm OS バージョンはハンドヘルド上の複数の主記憶領域 - メモリ カードと呼ばれます - を認識します。こららのカードは番号によって指定されます: システムの中にある最初のメモリ カードはカード番号 0 であり、それに続くカード番号は +1 されていきます。ある特定の HandSpring ハンドヘルドを除き複数のメモリ カードを使用したハンドヘルドはありません。Palm OS Cobalt では、メモリ カードという概念がもはや存在しません。カード番号を使用するすべての呼び出しで常に 0 を指定します。


ミラー-イメージ コンジット (mirror-image conduit)

結果としてデスクトップ コンピュータ上のアプリケーション用のデータとハンドヘルド上のアプリケーション用データを等価なものにするミラー-イメージ同期を実行するコンジット。


モデム接続 (modem connection)

通信接続 - これを通じてユーザは HotSync を実行することができる - の 1 つ。この接続では、ハンドヘルドはモデムを使ってデスクトップ コンピュータに接続します。


マルチスレッド (multithreading)

マルチスレッドは複数のスレッドまたはクライアント プロセス - これらはすべて同じ COM ベース コンジットに接続する - を実行することができます。


ネットワーク接続 (network connection)

通信接続 - これを通じてユーザは HotSync を実行することができる - の 1 つ。この接続では、ハンドヘルドはローカル エリア ネットワークを使ってデスクトップ コンピュータに接続します。


非スキーマ データベース (non-scheme database)

拡張データベース または クラシック データベース


通知機能 (notifier)

開発者がデスクトップ アプリケーションに同期の活動について通知するために提供することができるオプションのダイナミック-リンク ライブラリ。HotSync マネージャは同期を開始する前にすべての登録された通知機能を呼び出し、それらの通知機能にメッセージを渡します。通知機能はそれらのメッセージに基づいて動作します - 例えば、デスクトップ アプリケーションにデータの変更を停止し変更したデータを保存するように告げます。通知機能は同期の後に再度呼び出され、それによりそれらの通知機能はデスクトップ アプリケーションに同期が成功裏に完了したかどうかを知らせることができます。通知機能のためにあなたが実行しなければならない API は C/C++ Sync Suite の中で指定されます。


通知機能インストール マネージャ (Notifier Install Manager)

通知機能を Windows 用の HotSync マネージャに登録するための関数を提供する コンジット マネージャ ライブラリの一部。


一方通行コンジット (one-directional conduit)

一方通行でデータをコピーするコンジット: デスクトップ コンピュータからハンドヘルドへ、または、ハンドヘルドからデスクトップ コンピュータへのどちらかです。


Palm Desktop ソフトウェア (Palm Desktop software)

Palm OS ハンドヘルドと共に提供されるデスクトップ コンピュータ アプリケーション ソフトウェア。


Palm OS (Palm OS)

Palm ハンドヘルド上で実行されるオペレーティング システムとサービス。


Palm OS アプリケーション (Palm OS application)

Palm OS ハンドヘルド上で実行されるアプリケーション プログラム。


Palm OS Cobalt (Palm OS Cobalt)

PalmSource 社から提供されるバージョン 6.0 から始まるオペレーティング システム製品のファミリ。


Palm OS Garnet (Palm OS Garnet)

PalmSource 社から提供されるバージョン 5.0 から始まるオペレーティング システム製品のファミリ。


Palm OS プラットフォーム (Palm OS platform)

Palm OS、ビルト-イン アプリケーション、ハードウェア アーキテクチャ、コンジット、開発ツールを含みます。


Palm ハンドヘルド (Palm Powered handheld)

Palm OS プラットフォームをベースとするハンドヘルド。Palm OS プラットフォーム ドキュメントの中ではしばしば「ハンドヘルド」と省略されます。


PC ID (PC ID)

HotSync マネージャが生成し、デスクトップ コンピュータを一意に識別するために使用する擬似ランダム数。あるコンピュータに対する各デスクトップ OS ユーザのログインは異なる PC ID を持つということに注意してください。


永久同期設定 (permanent synchronization preference)

HotSync マネージャがすべての HotSync 操作の開始時にコンジットに渡すユーザの 同期設定。ユーザが永久同期設定を変更するか、一時同期設定 をセットしない限り、この設定は変わりません。


プロファイル (profile)

ユーザ プロファイル を参照してください。


Palm OS Protein アプリケーション (Palm OS Protein application)

Palm OS Protein API を使って書かれた ARM ネイティブ アプリケーション。これは Palm OS Cobalt で導入された新しい Feature を利用することができます。Palm OS Protein アプリケーションはマルチスレッドになることができ、スキーマ データベースと拡張データベースにアクセスすることができ、Palm OS Cobalt のマルチメディア フレームワークを使用することができます。Palm OS Protein は Palm OS Garnet や初期の Palm OS リリースを実行しているデバイス上では機能しないということに注意してください。Palm OS Protein API は Exploring Palm OS シリーズでドキュメント化されています。68K アプリケーション も参照してください。


消去カウンタ (purge counter)

同期単位 のすべての削除されたインスタンスがスキーマ データベースから消去されたとき、データ マネージャはこのカウンタを現在のデータベース 同期クロック 値で更新します。このカウンタは最後の消去の相対時間を追跡し続けて、データベース全体に適用します。


レコード状態フラグ (record status flags)

個々のレコードが最も新しい同期の後に変更されたかどうかを示す、ハンドヘルド上のデータベースの中にあるフラグ。高速同期操作のために使用されます。


登録 (register)

Windows のためのコンジットを参照するとき、コンジットを「登録する」とは HotSync プロセスの外で行われる 1 度きりの操作です。これは HotSync マネージャにコンジットについての基本的な情報を手帰郷します。この情報は HotSync マネージャがコンジットを呼び出したりコンジットのエントリ ポイントのいずれかを呼び出す必要があるときにコンジットを一意に識別し、検索することを可能にします。インストーラはコンジットを 2 つの方法のうちの 1 つで登録することができます: コンフィグレーション エントリを作成するか、コンジットを Conduits フォルダにコピーするかです。


  • 従来通りの登録: コンフィグレーション エントリを作成することは C API ベース, COM API ベース, Java ベース コンジットに対して HotSync マネージャのすべてのバージョンによってサポートされる従来通りの手法です。コンジットを従来通りの方法で登録するには、新しい情報をコンジット コンフィグレーション エントリに書き込むためにコンジット マネージャ API を呼び出します。


  • フォルダ登録: コンジットを Conduits フォルダにコピーすることは C API ベースコンジットに対してのみ、HotSync マネージャ バージョン 6.0 以降のみによってサポートされる手法です。この手法を使ってコンジットを登録するには、Conduits フォルダを配置し、あなたのコンジット DLL をそのフォルダにコピーするためにコンジット マネージャ API を呼び出します。フォルダ登録コンジット を参照してください。

さらに、開発者はコンジット コンフィグレーション エントリを作成するためにコンジット コンフィグレーション ユーティリティを使用することができます。HotSync マネージャへの登録と同期マネージャへの登録を混同しないように注意してください。C API ベース コンジットは実行時に同期マネージャに登録されなければなりません。


リモート トランザクション (remote transactions)

ハンドヘルド上でユーザによって実行されるデータ トランザクション。


スキーマ データベース (scheme database)

リレーショナル データベースと強い類似性を持つ Palm OS データベースのタイプ。スキーマ データベースは Palm OS Cobalt で導入され、データをテーブル - これは行と列で構成されます - の中に組織化します。スキーマ データベースはテーブル行の構造を定義するのにスキーマのコンセプトを使用します。しかしながらリレーショナル データベースとは異なり、スキーマ データベースはあなたが結合や他の複雑な操作を行うことを許可しません。

スキーマ データベースとクラシック データベースの間には 3 つの主要な違いがあります: スキーマ データベースの行は構造化され、64 KB を超えるサイズになることができます (クラシック データベースの行は実体が無く (訳者注: 単なるバイト配列であり、構造体のように意味 (データ型) を与えられていないということ) 、64 KB よりも小さくなければなりません); スキーマ データベースは名前と作成者 ID の組み合わせによって一意に識別されます (クラシック データベースは名前だけで一意に識別されます); スキーマ データベースはデータをプロセッサのネイティブ エンディアンを使って保存します (クラシック データベースは、初期の Palm OS デバイスで使用されていた 64K ベース Dragonball CPU との互換性を保つために、ビッグ エンディアンを使用してレコード データを保存しなければなりません)。

2 つの「非スキーマ」データベース タイプ - 拡張データベースクラシック データベース - を参照してください。


低速同期 (slow sync)

ハンドヘルドに対して実行された最も新しい同期が現在のデスクトップ コンピュータとの間の同期でない場合に使用される同期の形式。低速同期の操作では、ハンドヘルド レコード レコードとデスクトップ コンピュータ レコードの広範囲の比較が実行されます。高速同期 を参照してください。


同期単位 (sync atoms)

ハンドヘルドのデータ マネージャが HotSync 実施と次の HotSync 実施の間に変更カウンタをインクリメントすることによって変更を追跡するスキーマ データベースの中の情報の単位です。Palm OS Cobalt は以下の同期単位を定義します: テーブル定義、カテゴリ定義、すべての行データ、各行のカテゴリ所属。スキーマ データベースの中の同期単位が変更、追加、削除されると、ハンドヘルドはその同期単位の 変更カウンタ を存在している 同期クロック で更新します。それから成功した各 HotSync 実施の最後に、ハンドヘルドはデータベースの同期クロックを更新します。


同期クロック (sync clock)

各スキーマ データベースに対して、同期クロックはいつそれが最後に同期されたかを示します。スキーマ データベースの作成時に、データベースは同期クロック値を開始値 1 にします。HotSync 実施が成功するたびに、ハンドヘルドのデータ マネージャはデータベースの同期クロックを +1 して、変更カウンタ消去カウンタ を同期クロック値で更新します。


同期マネージャ API' (Sync Manager API)

関数と構造体の集まり。これを通じて、デスクトップ コンピュータは同期操作の間にハンドヘルドと相互作用します。この lower-level API は、Generic Conduit Frame の中で提供される higher-level メソッドによって呼び出されます。COM 同期ソフトウェアは同期マネージャと COM ベース コンジット間のブリッジを提供します。


同期コンジット (synchronization conduit)

コンジット開発者が意図したタスクを実行します。通常、ハンドヘルド上のデータベースとそれらと対になるデスクトップ データベースとの間の同期をとります。「インストール コンジット」それに「バックアップ コンジット」と対照関係にあります。


同期ロジック (synchronization logic)

あなたがあなたのコンジットに実行させる必要がある同期アクションを実装するコード。CDK は、完全なミラー-イメージ同期を実行する Generic Conduit Framework を提供します。PalmSource 社は、Generic Conduit Framework を使用することを、特にミラー-イメージ同期コンジットのために、強く推奨します。


同期設定 (synchronization preference)

ユーザによって同期設定がセットされた後に行われる HotSync 実施でのコンジットの同期の仕方。コンジットはデフォルト コンジットのように Change HotSync Action (HotSync アクションの変更) ダイアログ ボックスを実装することができます。これはユーザに ファイルの同期, デスクトップがハンドヘルドを上書き, ハンドヘルドがデスクトップを上書き, 何もしない のどれかを選択するように促します。各 HotSync の開始時に、HotSync マネージャは各コンジットにユーザがそのコンジットに対してセットした同期設定を渡します。コンジットはデフォルト コンジットがサポートする設定、そのコンジット自身のカスタム設定をサポートすることも、何もサポートしないこともできます。さらに 永久同期設定一時同期設定 を参照してください。


テーブル名 (table name)

スキーマ データベース の中にあるテーブルの名前。テーブル名は有効な SQL 識別子であるべきです。


一時同期設定 (temporary syncronization preference)

HotSync マネージャが次の HotSync の開始時にだけコンジットに渡すユーザの 同期設定。ユーザがさらにコンジットの一時設定を永久的なものに変更しない限り、その後の HotSync では HotSync マネージャはユーザの 永久同期設定 に戻ります。


トランザクション ベース コンジット (transaction-based conduit)

ハンドヘルドとデスクトップ コンピュータ間でデータをコピーするということを超えるロジック ベースの操作を実行するコンジット。例えば、ハンドヘルド上で見つかるデータ、要求に基づいて異なるデータをハンドヘルドに送るコンジットです。もう 1 つの例は、単にミラー-イメージを作成するよりも複雑な操作を実行する E-メール コンジットです。


ユーザ データ保存場所 (user data store)

デスクトップ上に保存される現在の Windows ユーザによって作成される HotSync ユーザについての情報。HotSync マネージャはユーザ情報 - 例えば、名前、同期設定、ディレクトリ、パスワード情報 - をここに保存します。しかしながら、あなたは HotSync ユーザごとにデータを作成し、それにアクセスすることができます。ユーザ データ保存場所はあなたがどのユーザの値をセットするのかを示す名前付きのキーを保持している名前付きのセクションに分割されます。この情報にプログラム上でアクセスするにはユーザ データ API を使用します。開発者は開発中に基本的なユーザ データを閲覧、変更するためにユーザ情報ユーティリティを使用することができます。


ユーザ ID (user ID)

ハンドヘルドに関連付けされた識別番号。これは、ハンドヘルドの最初の同期中にデスクトップ上の HotSync マネージャによって生成され、ハンドヘルドへ代入される擬似ランダム数です。ユーザ ID 値はユーザ名に依存しません - つまり、同じユーザ名が複数のユーザ ID に関連付けされることがあり得て、それによりユーザ ID は唯一の信頼できる固有識別子となります。HotSync マネージャは、ハード リセットしたばかりのハンドヘルドまたはまだ同期をとられたことがないハンドヘルドと同期をとるとき、ユーザ ID をハンドヘルドに代入します。そのようなハンドヘルドと定義されたユーザ名とユーザ ID をすでに持っているデスクトップ コンピュータとで同期をとるとき、HotSync マネージャは存在するユーザ名のリストを表示します。あなたが存在するユーザ名の 1 つを選択した後、HotSync マネージャはそのユーザ名とそれのすでに関連付けされたユーザ ID とをハンドヘルドに代入します。このデスクトップとの同期をとられるそのようなハンドヘルドが他にもある場合、それらは同じ代入プロセスを通過します。


ユーザ プロファイル (user profile)

誰か - 多くのハンドヘルド ユーザをサポートする IT スタッフ - のためにデスクトップ コンピュータ上に作成される特別なアカウント。それはデータ(例えば、会社アドレス帳)を入力することができ、アプリケーションとデータベースをインストールするためのキューに追加することができます。ハンドヘルドがあるユーザ プロファイルのために同期をとられるとき、データとアプリケーションは正規のユーザ アカウントのものとしてハンドヘルドへ転送、インストールされます - ただし例外として、ハンドヘルドに PC ID は代入されない、あるいは PC ID が代入され、インストールされるファイルはデスクトップ上のキューからクリアされなません。この振る舞いは、同じデータとアプリケーションを複数のハンドヘルド - それらはユーザのグループに対して配置され、各ユーザはハンドヘルドを最初に同期させるときに彼ら自身のユーザ名を代入することができます - に配置することを容易にします。


ユーザ (users)

通常、この用語は Palm ハンドヘルドのエンド ユーザを示します。CDK ドキュメントはさらに HotSync ユーザと Windows (またはデスクトップ) ユーザとを区別します。


  • HotSync ユーザ (HotSync users) はデバイスと単一のデスクトップ間で HotSync を行ったすべてのユーザ (訳者注: これに続く "when logged in as the same Windows user." は何を示すのか?)


  • Windows ユーザ (Windows users) は個別の Windows ログインを持つすべてのユーザを示します。単一の Windows ユーザ ログインを使用する HotSync ユーザは複数ある可能性があります。


ボールト (vault)

特別なセキュア データベース。ハンドヘルド上の認証マネージャはこのデータベースの中にセキュア データベースをサポートするための関連情報 - HEK, ルール, トークンなど - をすべて保存します。ボールトは各 HotSync 実施の最後に、すべての他のデータベースのあとにバックアップされなければなりません。ハード リセット後は、ボールトはすべての他のデータベースよりも前にハンドヘルドにリストアされなければなりません。


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