Palm Programmer's Laboratory
Palm OS Programmer's API Reference/16
この章では、ヘッダ ファイル PrivateRecords.h で定義されている、プライベート レコード API について説明します。以下のことについて説明します。
プライベート レコード データ構造体 ^TOP^
privateRecordViewEnum 列挙体 ^TOP^
目的
privateRecordViewEnum 列挙型はプライベート レコードを表示するための使用可能な選択肢を提供します。
Prototype
typedef enum privateRecordViewEnum { showPrivateRecords = 0x00, maskPrivateRecords, hidePrivateRecords } privateRecordViewEnum;
定数
- showPrivateRecords
- プライベート レコードをユーザ インターフェイスの中に表示します。
- maskPrivateRecords
- プライベート レコードが表示される場所に影を付けます。(訳者注: プライベート レコードを表示するが、黒っぽくするということ。)
- hidePrivateRecords
- プライベート レコードを隠し、その存在をユーザ インターフェイスに示しません。
プライベート レコード関数 ^TOP^
SecSelectViewStatus 関数 ^TOP^
目的
ユーザがプライベート レコードを隠すか、表示するか、マスクをかけるか選択することができるフォームを表示します。
宣言されている場所
PrivateRecords.h
Prototype
privateRecordViewEnum SecSelectViewStatus ( void )
パラメータ
ありません。
返り値
ユーザが選択したオプションがどれなのかを示す定数を返します。privateRecordViewEnum を参照してください。
コメント
この関数は、ユーザが設定 prefShowPrivateRecords を変更することを可能にするダイアログを表示します。prefShowPrivateRecords はプライベート レコードがどのように表示されるかを制御します。
ユーザがこのダイアログの中で OK ボタンをタップしたとき、ユーザが設定を変更したかどうかを調べるために SecVerifyPW() が呼び出されます。変更されている場合、SecVerifyPW() はユーザが適切なパスワードを入力するためのプロンプトを表示します。
この関数の呼出し後、コードは返り値または prefShowPrivateRecords の値をチェックし、適切にプライベート レコードをマスク、表示、または隠すべきです。部分的な例を示している TblSetRowMasked() を参照してください。
互換性
3.5 New Feature Set が存在する場合にのみ、実装されます。
SecVerifyPW 関数 ^TOP^
目的
パスワード ダイアログを表示し、パスワードを評価し、プライベート レコード設定を変更します。
宣言されている場所
PrivateRecords.h
Prototype
Boolean SecVerifyPW( privateRecordViewEnum newSecLevel )
パラメータ
- → newSecLevel
- プライベート レコード ダイアログで選択されたセキュリティ レベル(表示、隠す、マスク)。
返り値
prefShowPrivateRecords が成功裏に変更された場合、true を返します。そうでない場合、false を返します。
コメント
この関数は newSecLevel と現在のプライベート レコード設定の値を比較します。2 つの値が異なり、newSecLevel がセキュリティ レベルを下げることを示す場合、ユーザにパスワード入力を促すダイアログが表示されます。(「隠す」が一番セキュリティ レベルが高く、続いて「マスク」。プライベート レコードを表示する場合が最もセキュリティ レベルが低いと見なされます。)パスワード入力が成功した場合、設定は変更されます。
この関数はまた、セキュリティ レベルが「隠す」または「マスク」のどちらかに変更された場合、アラート メッセージを表示します。
互換性
3.5 New Feature Set が存在する場合にのみ、実装されます。