Palm Programmer's Laboratory
Palm OS Programmer's API Reference/22
この章では、ヘッダファイル UIControls.h で定義されている UI コントロールについて説明します。
UI コントロール関数 ^TOP^
UIBrightnessAdjust 関数 ^TOP^
目的
明るさ調節ダイアログを表示します。
宣言されている場所
UIControls.h
Prototype
void UIBrightnessAdjust()
パラメータ
ありません。
返り値
返り値はありません。
コメント
明るさ設定をサポートするハードウェアでは、この関数はユーザが明るさのレベルを変更することを可能にするダイアログを表示します。バックライトを持つハードウェアでは、この関数はバックライトの ON/OFF を切り替えます。
互換性
3.5 New Feature Set が存在する場合にのみ、実行されます。
UIContrastAdjust 関数 ^TOP^
目的
コントラスト調節ダイアログを表示します。(現在のところ、Palm OS V Connected Organizer でのみ使用可能です。)
宣言されている場所
UIControls.h
Prototype
void UIContrastAdjust()
パラメータ
ありません。
返り値
返り値はありません。
互換性
Palm OS リリース 3.5 で、この関数は ContrastAdjust から UIContrastAdjust にリネームされました。ContrastAdjust 関数は、3.1 New Feature Set が存在する場合にのみ、実行されます。
UIPickColor 関数 ^TOP^
目的
ユーザが色を選択することを可能にするダイアログを表示します。
宣言されている場所
UIControls.h
Prototype
Boolean UIPickColor ( IndexedColorType *indexP, RGBColorType *rgbP, UIPickColorStartType start, const Char *titleP, const Char *tipP )
パラメータ
- ←→ indexP
- 選択された色のインデックス値。(IndexedColorType|Palm OS Programmer's API Reference/59 を参照してください。)エントリ時には、これは元々選択されていた色のインデックス値を指します。返り時には、これはユーザが選択した色のインデックス値を指します。この値をセットまたは返さない場合、NULL を渡します。
- ←→ rgbP
- 選択された色の RGB 値。(RBGColorType|Palm OS Programmer's API Reference/26 を参照してください。)エントリ時には、これはダイアログが表示されるときに元々選択されていた RGB 値を指します。返り時には、これはユーザが選択した RGB 値を指します。この値をセットまたは返さない場合、NULL を渡します。
- → start
- 色の付いたタイルが集まったシステム パレットを表示するための UIPickColorStartPalette または赤、緑、青の値の別個のスライダを表示するための UIPickColorStartRGB のどちらか。このパラメータは、indexP と rgbP の両方ともが NULL である場合にのみ、使用されます。
- → titleP
- ダイアログのタイトルとして表示する文字列。デフォルトの文字列「Pick Color」を使用するには NULL を指定します。
- → tipP
- 使用されません。
返り値
新しい色が選択された場合は、true を返します。そうで無い場合は、false を返します。
コメント
この関数を使って、ユーザがユーザ インターフェイスの中で使用される色を選択することを可能にします。(システムは決して UIPickColor を呼び出しません。)
この関数は 2 つのバージョンのダイアログを表示できます: パレットまたは RGB。ダイアログのパレット バージョンは、それぞれシステム パレットで定義された異なる色を持つタイルの集まりを表示します。indexP 値は元々選択されていたタイルのインデックスを保持します。
ダイアログの RGB バージョンは、ユーザが赤、緑、青のレベルを選択することを可能にする 3 つのスライダを表示します。rgbP パラメータはダイアログの中で示される赤、緑、青の元々の値を保持します。スライダは、現在のシステム カラー テーブルの中で定義されている値のみを許可します。
indexP が元々 NULL の場合、RGB ダイアログのみが表示されます。同様に、rgbP が NULL の場合、パレット バージョンのみが表示されます。両方のパラメータが non-NULL の場合、システムはユーザがパレット ダイアログと RGB ダイアログを切り替えることを可能にするプル-ダウン リストを追加し、start パラメータが最初に表示されるダイアログのバージョンを制御します。これケースでは、indexP と rgbP の両方が、返り時に、ユーザが選択した色の値を保持します。
Palm OS 3.5 は最大 256 色をサポートします。とり得る RGB カラーの数は、これよりもずっと大きくなります。この理由は、選択された RGB は厳密に一致する色を持たないかもしれないからです。このケースでは、色参照テーブルが完全にグレイスケール(各エントリための赤、緑、青の値が等価)である場合は indexP パラメータは(NULL でない場合)輝度が最も良く一致する色を保持し、また、パレットが色を保持している場合は RGB 空間の中で最短距離にある色が選択されます。
互換性
3.5 New Feature Set が存在する場合にのみ、実行されます。
参照
WinSetBackColor()|Palm OS Programmer's API Reference/59, WinSetForeColor()|Palm OS Programmer's API Reference/59, WinSetTextColor()|Palm OS Programmer's API Reference/59, UIColorSetTableEntry()