Palm Programmer's Laboratory
Palm OS Programmer's API Reference/C
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ここでは、Palm OS 1.0 浮動小数点数マネージャの参照資源を提供します。Palm OS 1.0 では、浮動小数点数マネージャ API はヘッダ ファイル FloatMgr.h で宣言されています。Palm OS 2.0 では、このファイルは FloatMgrOld.h にリネームされました。Palm OS 3.5 では、このファイルはプライベートになっています。
- NOTE
- 新しいアプリケーションはもはや 1.0 浮動小数点数マネージャを使用すべきではありません。現在浮動小数点数マネージャによって提供されている関数については、第 36 章 「浮動小数点数マネージャ」 を参照してください。
浮動小数点数マネージャ関数 ^TOP^
FplAdd 関数 ^TOP^
目的
2 つの浮動小数点数の足し算を行います(a + b を返します)。
Prototype
FloatType FplAdd ( FloatType a, FloatType b )
パラメータ
- a, b
- 浮動小数点数。
返り値
加算結果を正規化された浮動小数点数として返します。
コメント
Palm OS 2.0 以降では、たいていのアプリケーションは代わりに数学的シンボルを使用しようとします。Palm OS Programmer's Companion, vol. I の 「浮動小数点数」 を参照してください。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
FplAToF 関数 ^TOP^
目的
0 で終了する(訳者: NULL で終了するということか?)ASCII 文字列を浮動小数点数に変換します。文字列のフォーマットは [-]x[.]yyyyyyyy[e[-]zz] でなければなりません。
Prototype
FloatType FplAToF ( char *s )
パラメータ
- s
- ASCII 文字列へのポインタ。
返り値
浮動小数点数を返します。
コメント
数の仮数部は 32 ビットに制限されています。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
参照
FplFToA(), FplFree(), FplInit()
FplBase10Info 関数 ^TOP^
目的
浮動小数点数の基数 10 フォームの詳細情報: 基数 10 の仮数、指数、符号を抽出します。
Prototype
Err FplBase10Info ( FloatType a, ULong *mantissaP, Int *exponentP, Int *signP )
パラメータ
- a
- 浮動小数点数。
- mantissaP
- 基数 10 の仮数(返り値)。
- exponentP
- 基数 10 の指数(返り値)。
- signP
- 符号、1 または -1 (返り値)。
返り値
エラー コードを返します。エラーが無い場合、0 を返します。
コメント
仮数は整数値として表示されるときに少なくとも kMaxSignificantDigits の有効桁を持つように正規化されます。
FlpBase10Info は 0 を 「負数」として報告します; つまり、xSign に対して符号を返します。これが問題となる場合、簡単な対処方法は:
if (xMantissa == 0) xSign = 0;
訳者注: 上記の "xSign", "xMamtissa" はパラメータの "signP", "mantissaP" が指す値だと思われる。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
FplDiv 関数 ^TOP^
目的
2 つの浮動小数点数の割り算を行います(結果 = dividend/divisor)。
Prototype
FloatType FplDiv ( FloatType dividend, FloatType divisor )
パラメータ
- dividend
- 浮動小数点数の被除数(割られる数)。
- divisor
- 浮動小数点数の除数(割る数)。
返り値
割り算の結果を正規化された浮動小数点数として返します。
Palm OS 2.0 以降では、たいていのアプリケーションは代わりに数学的シンボルを使用しようとします。Palm OS Programmer's Companion, vol. I の 「浮動小数点数」 を参照してください。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
FplFloatToLong 関数 ^TOP^
目的
浮動小数点数を長整数に変換します。
Prototype
Long FplFloatToLong ( FloatType f )
パラメータ
- f
- 変換される浮動小数点数。
返り値
長整数を返します。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
参照
FplLongToFloat(), FplFloatToULong()
FplFloatToULong 関数 ^TOP^
目的
浮動小数点数を符号無し長整数に変換します。
Prototype
ULong FplFloatToULong ( FloatType f )
パラメータ
- f
- 変換される浮動小数点数。
返り値
- 符号無し長整数を返します。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
参照
FplLongToFloat(), FplFloatToLong()
FplFree 関数 ^TOP^
目的
浮動小数点数の初期化で割り当てられたすべてのメモリを解放します。
Prototype
void FplFree()
パラメータ
ありません。
返り値
返り値はありません。
コメント
アプリケーションは、浮動小数点数マネージャの一部であるその他の関数を呼び出した後にこのルーチンを呼び出さなければなりません。
互換性
5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set のどちらかが存在する場合、この関数は何もしません。
参照
FplFToA 関数 ^TOP^
目的
浮動小数点数を 0 で終了する指数フォーマット([-]x.yyyyyyye[-]zz)の ASCII 文字列に変換します。
Prototype
Err FplFToA ( FloatType a, char *s )
パラメータ
- a
- 浮動小数点数。
- s
- ASCII 文字列を保持するバッファへのポインタ。
返り値
エラー コードを返します。エラーが無い場合、0 を返します。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
参照
FplAToF(), FplFree(), FplInit()
FplInit 関数 ^TOP^
目的
浮動小数点数変換ルーチンを初期化します。
システム ヒープの中に浮動小数点数グローバルのためのスペースを割り当てます。
グローバル領域の tenPowers 配列を、浮動小数点数フォーマットの 10 の累乗(-99 乗から +99 まで)で初期化します。
Prototype
Err FplInit()
パラメータ
ありません。
返り値
エラー コードを返します。エラーが無い場合、0 を返します。
コメント
アプリケーションは他のいずれかの Fpl 関数を呼び出す前にこのルーチンを呼び出さなければなりません。
互換性
5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set のどちらかが存在する場合、この関数は何もしません。
参照
FplLongToFloat 関数 ^TOP^
目的
長整数を浮動小数点数に変換します。
Prototype
FloatType FplLongToFloat ( Long x )
パラメータ
- x
- 長整数。
返り値
浮動小数点数を返します。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
FplMul 関数 ^TOP^
目的
2 つの浮動小数点数の掛け算を行います。
Prototype
FloatType FplMul ( FloatType a, FloatType b )
パラメータ
- a, b
- 浮動小数点数。
返り値
掛け算の結果を正規化された浮動小数点数として返します。
コメント
Palm OS 2.0 以降では、たいていのアプリケーションは代わりに数学的シンボルを使用しようとします。Palm OS Programmer's Companion, vol. I の 「浮動小数点数」 を参照してください。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
FplSub 関数 ^TOP^
目的
2 つの浮動小数点数の引き算を行います(a - b を返します)。
Prototype
FloatType FplSub ( FloatType a, FloatType b )
パラメータ
- a, b
返り値
引き算の結果を正規化された浮動小数点数として返します。
コメント
Palm OS 2.0 以降では、たいていのアプリケーションは代わりに数学的シンボルを使用しようとします。Palm OS Programmer's Companion, vol. I の 「浮動小数点数」 を参照してください。
互換性
この関数は PACE (5.0 New Feature Set または Palm OS Cobalt Feature Set)ではサポートされません。
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