Palm Programmer's Laboratory
Palm OS User Interface Guidelines/6-1
6-1 使用する要素の選択
データを表示するには、フィールドかテーブル、またはリストを使用することができます。フィールドは自由な形式でのデータ入力や大きなドキュメントの表示に適しています。テーブルとリストは縦欄式のデータ一覧を表示するのに適しています。
テキストフィールドは長いドキュメントや1行もののテキストを表示することができます。図 6.1 に示すメモ帳の編集フォームは、ドキュメントの表示と編集にフィールドを使用する良い例になっています。
図 6.1 複数行のテキストフィールド
アドレス帳の編集フォームでは、連絡先情報の各項目に単一行のフィールドを使用しています(図 6.2 参照)。
図 6.2 単一行のテキストフィールド
アプリケーションの主要なデータを一覧形式で表示する場合、テーブルを使用します。テーブルは単一のテキスト列を表示することも、テキストや他の UI 要素からなる複数列を表示することもできます(図 6.3 参照)。
図 6.3 テーブル
リストは、複数列表示や画像表示も可能ですが、一般的には単一列のテキストを表示するためのボックスです(図 6.4 参照)。リスト内の要素を直接編集することはできません。
図 6.4 リスト
リストは、二義的かつ静的な情報に対して使用します。リストの使用が適しているような状況の例としては、以下のものがあります。
- カテゴリ編集フォームはカテゴリの表示にリストを使用しています。これは、情報としては二義的なものだからです。
- 様々な都市の時刻を表示するアプリケーションでは、都市の一覧をリストで提示できます。これは、アプリケーションの主要なデータが時刻だからです。
- ドキュメントリーダーアプリケーションでは、利用可能なタイトルの一覧をリストで提示することができます。これは、主要なデータはドキュメントの内容であり、タイトルの一覧ではないからです。
テーブルかリストかの選択に関する詳細は、“テーブルの代替としてのリストの選択”を参照して下さい。