Palm Programmer's Laboratory
C/C++ Sync Suite Reference601/1
1 同期マネージャ API の概要
同期マネージャ API は、4 つの別個のヘッダ ファイルで宣言されています。各ヘッダ ファイルは 3 タイプのデータベースのうちの 1 つだけにアクセスする関数を宣言します: スキーマ データベース(SyncDb.h)、拡張データベース(SyncDm.h)、クラシック データベース(SyncMgr.h)。4 つ目のヘッダ ファイル(SyncCommon.h)は、3 タイプすべてのデータベースに対して作用する関数またはまったくデータベースにアクセスしない関数を宣言します; それゆえ、このヘッダ ファイルは他の 3 つのヘッダ ファイルそれぞれによってインクルードされます。
たいていのコンジットは 1 タイプのデータベースだけにアクセスする必要があります。それゆえ、複数のタイプのデータベースを使用しない限りあなたは SyncDb.h のどれかをインクルードすべきです。拡張データベースとクラシック データベースの違いは、ハンドヘルド データ マネージャ API の中でよりもデスクトップ同期マネージャ API の中でより大きいです。ハンドヘルド上では、あなたがクラシック データベースに対して機能するための DmCompatibility.h ヘッダ ファイルをインクルードしない限り、データ マネージャ関数はデフォルトで拡張データベースに対して機能します同期マネージャ API は 3 つの別個の関数セットから構成され、それぞれの関数セットはタイプの異なるデータベースに対して機能します。
すべての同期マネージャ関数は Sync20.dll で入手可能です。
同期マネージャは進化を続けることにより、新しい関数と、すでに存在している関数の新しいバージョンを持ちます同期マネージャ API の各バージョンはメジャー バージョン番号とマイナー バージョン番号を持ちます。あなたは、SyncGetAPIVersion() 関数を呼び出すことによって、あなたが使用している同期マネージャ API のバージョンを決定することができます。
同期マネージャはメジャー バージョン内で下位互換性を維持します同期マネージャのマイナー バージョン番号は、新しい関数が追加されるかバグが修正されたときに変更されます。このドキュメントは各関数のバージョン情報を含みます。
あなたのコンジットがある特定の同期マネージャ API のバージョンでのみ使用可能な関数に依存する場合、あなたはあなたが特定のインストールで扱っている同期マネージャ API のバージョンを決定する必要があります。これを行うには、デスクトップ コンピュータ上の同期マネージャ API のメジャー バージョン番号とマイナー バージョン番号の両方を返す SyncGetAPIVersion() を呼び出します。
例えば、あなたのコンジットが同期マネージャ API のバージョン 2.5 で追加された関数に依存する場合、あなたは SyncGetAPIVersion() 関数を呼び出し、メジャー バージョン番号が 2 以上でありマイナー バージョン番号が 5 以上であることを検証する必要があります。
同期マネージャ API の各バージョンでの新しい機能についての説明は、Introduction to Conduit Development の 「Palm OS CDK の新機能」 を参照してください。