Palm Programmer's Laboratory

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Palm OS Programmer's Companion Volume II/3-4

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3-4 異なるメディアでの UDA の使用

PDI リーダおよびライタオブジェクトは、様々なメディアからデータを読んだり書き込んだりするのに、統合データアクセス(UDA : Unified Data Access )マネージャオブジェクトを利用します。UDA データ形式、定数、関数は Palm OS Programmer's API Reference第 89 章「統合データアクセスマネージャ」?で説明されます。このセクションでは、PDI ライブラリと一緒に UDA オブジェクトを利用する概要を提供します。

UDA ライブラリについて

UDA マネージャは異なるメディア間でのデータの読み取り、フィルタリング、書き込みに対して抽象レイヤを提供します。UDA マネージャは3つの一般的な目的オブジェクト形式を提供します。

  • UDAReaderType オブジェクト( UDA リーダ)は、入力ストリームからデータを読み取ります。
  • UDAFilterType オブジェクト( UDA フィルタ)は、UDA リーダもしくは UDA フィルタから入力を取得し、エンコードもしくはデコードを行ない、メモリバッファにデータを出力します。
  • UDAWriterType オブジェクト( UDA ライタ)は、フィルタもしくは出力ストリームにデータを書き込みます。

UDA マネージャはこれらのオブジェクト形式を生成するための一般的な目的の関数を提供します。更に、UDA マネージャはメモリバッファや Exchange マネージャと活動するために、ビルトインのオブジェクト形式を提供します。

Palm OS 4.0における UDA マネージャの実装は、ビルトインのフィルタオブジェクトを提供しません。これらのオブジェクトは将来のバージョンで計画されています。

Exchange マネージャとのインターフェイス

UDA マネージャは Exchange マネージャとのインターフェイスのために2つの関数を提供します。

  • UDAExchangeReaderNew 関数は、Exchange マネージャソケットからデータを読み取る UDA リーダオブジェクトを生成します。
  • UDAExchangeWriterNew 関数は、Exchange マネージャソケットにデータを書き込む UDA ライタオブジェクトを生成します。

第 1 章「オブジェクト交換」で説明した Exchange マネージャは、転送依存の作法で形式化されたデータを読み取るメカニズムを提供します。
Exchange マネージャに UDA インターフェイスを使用すると、転送依存の作法におけるデータを読み書きする単純で一様な方法というメリットがあります。これにより、様々なメディアに保存されたデータに働き続ける PDI リーダおよびライタを生成することができます。
もし PDI オブジェクトをメモリから解釈しようとするなら、Exchange マネージャのリーダオブジェクトの代わりに UDAMemoryReaderNew 関数で生成されたオブジェクトを使用することができます。
次のセクションで説明する PDI リーダの例は、リーダオブジェクトを生成するために UDAExchangeReaderNew 関数を使用して、そのデータを Exchange マネージャソケットから読み取ります。
UDAExchangeWriterNew 関数内の PDI ライタの例は、ライタオブジェクトを生成します。


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